世界遺産マチュピチュの名前は誰もが聞いたことがありますよね。
なにか「謎めいた魅力」を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
南アメリカ大陸の西側に連なるアンデス山脈は、7か国にまたがり750㎞の長さに及びます。
その一部、中央アンデスと呼ばれるところにペルーのマチュピチュは位置します。
マチュピチュ遺跡は標高2400mにあり、富士山の五合目、富士宮口くらいの高さです。
それほどの高所に、なんと5㎢を超える広さの都市遺跡が展開されています。
今回は、そのマチュピチュの魅力の理由に迫ります♪
高い山々と深い谷の中に浮かぶ、空中都市。
一生に一度は見ておかなければ!
それではさっそく、マチュピチュの見どころをチェックしていきましょう!
■目次
ペルーと言えばマチュピチュ?
ペルーの国土の60%はアマゾン熱帯地域で、年間を通して高温多湿です。
アマゾンと言えばピラニアやアナコンダ、ジャガーなどの危険な動物、カピバラやアルマジロ、色とりどりの大きなインコなどを思い浮かべるのではないでしょうか。
私たちは「小さな船でアマゾンの大河を進む探検のシーン」を、映画やドキュメンタリーで何度も見てきましたね。
そんなペルーの大自然の、もう一つの面が山岳地帯であり、それがアンデス山脈です。
インカ帝国の歴史は、この山岳地帯と、アマゾンの熱帯地域とは反対側の海岸地域から発展したのです。
大自然とインカの歴史を持つペルーには12の世界遺産が登録されています。
しかしその半数は、山岳地帯にあるんです。
私がマチュピチュを推す理由もそこにあります。
ペルーには熱帯雨林、海岸地帯、山岳地帯の自然、そして古代文明の遺跡というたくさんの見どころがあります。
ですからマチュピチュ以外の場所に行きたいとお考えの読者様も、もちろん大正解!
でも私がマチュピチュを推す理由は、その神々しい美しさです。
麗しのマチュピチュ!
それではより詳しく紹介いたしますね♪
ペルーの世界遺産マチュピチュ:絶景の理由
なぜマチュピチュは世界遺産に選ばれたのでしょうか?
理由を知れば、きっとマチュピチュに行きたくなりますよ。
世界遺産委員会の評価
世界遺産の評価基準は10項目あります。
その中でもマチュピチュは、美的価値が高い文化遺産を評価する基準と優れた自然美を評価する基準の両方をクリアしている複合遺産。
つまり、人工美(今から500年も前の)と自然美の掛け算の美しさが評価されているんです!
文化遺産としての美
自然を神聖視したインカの人々がこの土地を選び、切り出した石を使って神殿と王の別荘を造り、巡礼者や兵士・従者の住居と、食事を賄うための段々畑を作った・・・それがマチュピチュだと考えられています。
どうやらマチュピチュは聖殿都市だったようなのです。
この遺跡がこんなに神々しいのは、古代インカの人々が岩山を敬いながら設計し、すぐれた技術を使って労力を惜しまずに建築したからなのでしょう。
マチュピチュには、インカ帝国がスペイン人の一集団によって滅亡させられてから400年近くも草木に埋もれ、姿を隠していた神秘の歴史があります。
場当たり的な侵略者により他の遺跡の多くは破壊され作り変えられましたが、マチュピチュはそれを免れることができたのです。
しかし、インカの文明が文字を持たなかったこともあり、正確な歴史はいまだに謎のままなのです。
その謎や神秘的な様子は、多くのテレビや動画でも紹介されています。
ぜひご覧くださいね♪
絶景の自然美
麓が温度と湿度の高い熱帯雨林であること、そしてアンデスの山々の高度により、大量の霧が発生します。
霧に包まれたマチュピチュ。
周囲のさらに高い山から見下ろしたときの姿といったら!
それが空中都市と呼ばれるマチュピチュの姿です。
その霧による湿度とアマゾンから吹き上げる温風のおかげで、アンデスの山々は高所でも緑が豊かです。
そして時に、深い谷に向けて虹がかかります。
その様子はまさに絶景美!
ここまでマチュピチュの遺跡としての魅力をお伝えしてきました。
次はマチュピチュの観光について見ていきましょう!
【ペルー】マチュピチュの観光
では、交通事情やお勧めのプランについて紹介します。
遺跡や自然のイメージが強いですが、レストランやホテルもたくさんあるんですよ♪
マチュピチュへの交通:展望列車がおすすめ
日本からペルーへの飛行機は直行便がありません。
そのためアメリカかヨーロッパを経由して行くことになります。
乗り継ぎの時間を考えると到着まで丸一日かかると思った方が良いでしょう。
- 首都リマからクスコまでが飛行機で1時間半
- クスコからマチュピチュ駅までが列車で3時間半
- マチュピチュ駅からマチュピチュ遺跡までがバスで25分ほど
クスコからマチュピチュ駅に向かう列車には3種類の観光列車があります。
中でも上部がガラス張りの展望列車(ビスタドーム)は大人気!
アンデスの山々を見上げながら車内で食事がとれるんです♪
マチュピチュ周辺のホテル:マチュピチュ村のホテルがおすすめ
なんとマチュピチュ遺跡の入り口付近にホテルがあります!
観光アクセスとしても旅行の気分としても最高ですが、かなり高級です。
麓のマチュピチュ村にはお手頃なホテルや飲食店がたくさんあるので、こちらがおすすめです。
なんと水着で入れる温泉もあるんですよ♪
旅の疲れをいやし、翌日の観光に備えましょう。
- マチュピチュで評判のレストラン:Tripadvisor “マチュピチュのペルー料理レストラン”
- マチュピチュの宿泊施設:tripadvisor “ホテルおよび宿泊施設”
マチュピチュおすすめ旅行プラン:高山病対策をしよう
1週間くらいの旅行日数なら、おすすめプランはマチュピチュ遺跡とワイナピチュ登山です。
マチュピチュ村に連泊すれば雄大な自然と遺跡が楽しめますよ♪
リマから飛行機でクスコに到着したら、できるだけ早くマチュピチュ村に向かいましょう。
なぜならクスコは標高が3400mもあり、長くとどまると高山病にかかる危険性が高くなるからです。
まずはマチュピチュ村(標高2000m)に下り、一日目は散策や温泉を楽しんで1泊するのはどうでしょうか?
翌朝バスを使わずに、山から見える朝日を楽しみながら徒歩で遺跡を目指すこともできます。
約2時間の道のりですが、天気が良ければ素晴らしい体験になるでしょう。
ワイナピチュ登山はマチュピチュ遺跡から1時間弱のコースで、急こう配ながらも登山道や石段で登ることが出来ます。
ぜひワイナピチュの頂上から、マチュピチュ遺跡を見下ろしてみたいですね。
注意したいのは、ワイナピチュ登山には厳しい入山制限があること。
マチュピチュ遺跡のチケットと一緒に事前に予約しておきましょう。
クスコの街の散策をするなら、少し高所に慣れた旅の終わりごろがおすすめです。
一般の海外旅行とは異なり高低差が激しいため、しっかりプランを練って訪れてみてくださいね♪
【ペルー】絶景の世界遺産マチュピチュ
飛行機の直行便も無く、慣れない高所で高山病にかかる可能性もあるマチュピチュ。
ですが、日本からは毎年1万~1万2000人の観光客が訪れています。
遺跡まで歩いて登る旅行者も数多いということは、やはり神秘の場所として自分の足で行きたい!という気持ちが働くからではないでしょうか。
自然を神聖なものとして崇めたインカの人々の聖殿都市マチュピチュ!
アンデスの山々が鎮守の森だと思うと、なんとも壮大ですね。
私も歩いて登るつもりです!
他の世界遺産についての記事もお勧めです。
ぜひこちらもご覧くださいね♪
最後までお読みいただき、ありがとうございました♪
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