皆さん、海外旅行で一番困ることって何ですか?
「チップ!」と即答する方も多いのではないでしょうか?
日本では気にしなくていいので、難しく感じてしまいますよね。
日本人はいつ、どこで払えばいいか分らずに悪気はないのに印象の悪い客になってしまっている。と聞いたこともあります...。
そんな悲しい出来事をなくすために、今回は海外のチップ事情を調査しました!
そして調査の結果、チップ文化の印象がない国が意外とチップが重要だったり、チップを払わないといけないと思っていた国が、けっこうゆるかったりと自分のイメージと違う国もあるということが判明しました。
皆さんも意外と知らない情報があるかもしれません!
是非、参考にしてみて下さいね♪
■目次
そもそもチップって何のためにあるの?
海外ではTipの他にGratuity、Service Chargeという言い方をします。
チップとは規定料金とは別に相手がしてくれたサービスに対し、感謝の気持ちを表すために渡すお金のことです。
日本ではお客様に対して「もてなし、サービス」をするのが当たり前という考え方があるので、規定の料金にサービス料は含まれています。
本来チップはサービスに対する感謝の気持ちを表すものなので、任意であり極端に言えば、サービスに満足がいかなければ、支払う必要はないわけです。
しかし、チップ文化のある国でチップを払うことはエチケットであり、チップを払わないことは無礼だとみなされる場合もあるようです。
なぜなら従業員の方の中には、チップの収入に頼って生活をしているという方も結構いるからです。
アメリカでは人口の約300万人はチップなしでは生活が困難になると言われています。
海外旅行時にチップを払う場所と相場
それでは、チップを払うべき場所と相場についてみていきましょう!
チップを支払う場所は国によって多少変わってきますが、(各国の特徴は後ほど紹介しますね。)基本的には以下の場所です。
- レストラン
- タクシー
- ホテル
- 美容院
これらの場所は、それぞれ私達客側が様々なサービスを受ける場所ですよね。
では、この4か所それぞれのチップの相場などをこれから詳しく説明していきますね!
レストラン編
ファーストフード店でチップを支払う必要ありませんが、レストランではテーブルを担当してくれたウエイターさんに対して支払います。
食事を終えて伝票を貰ったら、税抜き金額に対して、だいたい15%〜25%を支払います。
チップはお札で渡すのがマナーなので、細かく計算する必要はありません。
現金で支払う場合は、テーブルに置いて帰りましょう。
クレジットカードで支払う場合は、伝票に支払うチップ料を記載してウエイターさんに渡すか、お店によってはカード読み取り機でチップのパーセンテージを選べるところもあります。
伝票にService Chargeなどと書かれていたら、これは既にチップが含まれているという事なので、伝票に書かれている料金をそのまま払えばOKです。
タクシー編
荷物が多い時や深夜移動だけではなくても、旅行中はタクシーを利用することもあると思います。
タクシーでは降りる際にドライバーに対して支払います。
相場は10%~15%です。
ホテル編
ホテルでは、荷物を運んでくれた案内係やベッドメイキングをしてくれたスタッフに対して支払います。
案内係に荷物を持ってもらったら、鞄1つにつき1~2ドル程と考えればOKです。
ベッドメイキングは基本的にホテルを出る際、毎日置きます。
まとめて最終日に置く人もいるようですが、毎回ベッドメイキングするスタッフが変わる可能性があるので毎日置く方がいいですね。
だいたい人数×1ドルだと思っておけば大丈夫です。
海外旅行では、多くの方がホテルに滞在すると思います。
今は英語が苦手でも個人で簡単にオンラインで予約が出来ますよね。
でも実際に滞在する時には、英会話が必須なります。
こちらの記事では、ホテルのチェックインからチェックアウトまでの流れを例文を交えながら紹介していますので、ぜひ一度目を通してみて下さい!
美容院編
海外旅行で美容院へ行くことは少ないかもしれませんが、チップ文化のある国では美容院でも支払うようです。
相場は10%~20%ですが、トリートメントやスタイリングをしてもらったら多めに払うと良いと思います。
国ごとのチップ文化の違い
チップ文化がある国とは言っても、その強制力は国によって様々です。
だいたいの分類は以下の通りです!
- 基本的にいつでも支払う(アメリカ、カナダ、メキシコ、エジプト、カタール、UAE)
- 食事のときだけ支払う(オーストラリア、オランダ、ブラジル、ロシア、チリ、南アフリカ共和国、アイルランド、トルコ)
- 支払うことを求められないが、サービスに感銘を受けたら支払う(オーストラリア、香港、スウェーデン、中国、インド、スイス他)
- 支払う必要なし(アルゼンチン、フランス、日本、オマーン、イエメン)
引用:wego.com
北米の国にチップ文化が色濃く浸透していることは知っていましたが、エジプトも同様にチップを支払うことがマナーとなっているのは何だか意外ですね。
一番下の日本が含まれる分類のrisk insultingというのは侮辱の危険性、つまり失礼にあたるという事なのですが、アルゼンチンはチップが法律で禁止されているようですね。
しかし実際にはチップを求める人も多く、大きな問題にはならないようです。
チップ文化の濃い国(特にアメリカ)では、その複雑なルールからチップをなくそうという動きがあるのをご存知ですか?
州や地域によって最低賃金が違うためチップの相場が変わってきたり、チップによって安定しない生活を送る人がいるためです。現在、Tip CreepyやGuilty Tippingという言葉まで生まれているそうです。
Tip Creep (Tip=チップ Creep=恐怖)、Guilty Tipping( Guilty=罪悪感 Tipping=チップを払うこと)とは、低いチップ料を払うことに罪悪感を感じ、チップ金額がどんどん高騰していく現象です。
クレジットカードで支払う場合、推奨パーセンテージがカード読み取り機に表示されます。
その際、従来の相場が15%だったとしても、選択肢が15%、20%、25%となっていれば、チップを払わなければ失礼になるというプレッシャーや低いチップを払うことの罪悪感により、15%より上の金額を選んでしまう人が多いそうです。
英語でお支払い!役立つフレーズ
それではチップを払う際に役立つ英語を覚えて、実際にイメージトレーニングしていきましょう!
レストランやホテルのルームサービスに対しては、チップを置いて去ることになるので、面と向かって英語を話すことはありません。
しかしタクシーのドライバーやホテルの案内係の人に渡す時は決まりきった言い方があるのでサラッと使っちゃいましょう。
「This is for you. (これはあなたに対してです。)」
チップを渡す時にこの言葉を添えましょう。
感謝の気持ちを込めて目を見て笑顔で言うと気持ちが伝わると思います♪
「Keep the change. (お釣りは取っておいて)」
これは、例えばタクシーの料金が17ドルで17ドルの15%程度のチップを払うために20ドル紙幣をそのまま渡してお釣りをチップとして受け取ってもらう時に使います。
海外旅行前にその国のチップ事情を調べるのはマスト!
今回は、海外のチップ事情について解説しました。
国によってチップ文化はだいぶ違ということが分りましたね。
支払わなくても何も思われない国もあれば、マナーが悪いと思われる国もあります。
なので、海外旅行前にはお国事情を調べるようにしましょう!
一見ややこしいし、面倒だと感じるかもしれませんが、チップをサラッと払えるとその国になじんだ気がして嬉しいものですよ!
皆さんが海外へ行く際のお役に立てれば幸いです。
今回の記事の他にも海外旅行で役立つフレーズや現地だからこそ出来る英会話学習法などを紹介しています。
ぜひ、これらをチェックして楽しい旅に出かけてみて下さいね♪
最後までお読みいただき、ありがとうございました♪