回数を重ねて旅に慣れてくると、行ったことのない・よく知らない国に挑戦してみたくなりませんか?
そこで、今回訪れてみたのはアルメニア。
最初はどんな国なのか、何が有名なのか全く知らない国でした。
実はアルメニアは、治安も良く物価も安い穴場スポットなんですよ!
私はアルメニアの首都エレバンのみの滞在でしたが、ちょっとだけ笑える旅になったので、その話を中心にご紹介したいと思います。
アルメニアってどんな国?
アルメニアはジョージア、アゼルバイジャンと共にコーカサス3国と呼ばれ、3国の中ではもっとも人口の少ない小さな国です。
キリスト教を最初に国教とした国であり、多くの美しい教会や修道院があります。
旧約聖書のノアの方舟が漂着したというアララト山は現在トルコ領ですが、アルメニア人にとっては様々な名称やロゴに使用されるなど、シンボルとして大切な存在です。
アルメニアの治安は?
日本と同じくらい治安は良く、女性が一人で歩いているのもよく見かけます。
道を聞けば老若男女親切に答えてくれますが、若い人の方が比較的英語が通じやすいです。
私が信号のない横断歩道を渡るのに苦労していると、横から美人なお姉さんが「一緒においで」と言って渡ってくれました。
アルメニアの交通事情って?
私がもっとも苦労したのがアルメニアの交通事情。
エレバン市内の交通手段
バスは番号によってルートが決まっていますが、全てアルメニア語表記のみ。
バス、地下鉄は一律100ドラム、地下鉄は朝6時半から夜11時頃まで運行しています。
(100ドラム=約23円)
アルメニア国内の中長距離移動
乗客がある程度集まってから出発するので時刻表はありません。
こちらがエレバン市内のバス停。
どこを探しても時刻表がなく、ルートすら不明です。
この通り、バス自体にも英語表記はありません。
これは本当に困った・・・。
どれに乗ればいいか分からないので、近くの人に確認しながら乗りました。
観光客が乗りこなすにはなかなか難しいです。
車内はぎゅうぎゅうですが、お互いに席を譲りあう習慣があります。
改めて、すごく優しい思いやりが浸透した良い国なんだなと感じました。
お金を支払うタイミングは、乗車した時に払う人や降りる時に払う人など人によって様々。
長距離移動する際には、長距離専用のキリキアバスターミナルに向かう必要があります。
そこで実際乗ることになったのがこちら。
想像以上に普通のワゴン車で、本当に大丈夫かと戸惑う私。
運良く私でちょうど定員になり、すぐに出発する事ができました。
私はこのワゴン車で、無事お隣のジョージアまで6時間の国境越えをしたのでした。
エレバン市内町歩き
市内はとってもコンパクト。
実はこのエレバン、創世記のアダムとイヴが暮らした「エデンの園」があった地という説があるそうです。
カスケード
引用:Instagram
エレバン市内を一望するなら外せないのがこのスポット。
噴水やアーティスティックな彫刻がたくさん見られます。
ここを背景に、こんなにフォトジェニックな写真も撮れますよ♪
カスケード内部にはアート作品とエスカレーターがあります。
なので、アートを眺めながらエスカレーターで登り、帰りは外の景色を見ながら階段で降りるのがオススメ!
天気が良ければ遠くにアララト山を見ることが出来ます。
青空市場
週末になると広場で青空市場が開かれます。
ザクロが名産で、ザクロモチーフがよく見られます。
この不思議なツノは、お酒を飲むものらしいです。
アルメニアはワインやコニャックの生産でも有名です。
店番のお兄さんがちょっと気にな…いや、気にしないでください。
共和国広場
共和国広場では毎晩活気に満ちた噴水ショーが見られます。
引用:Instagram
なんと2時間!見るのは無料!という素晴らしさ。
何時から始まるのか聞いたら、いつもバラバラだと言われました。
しかし、音楽と共にカラフルで様々に変化する噴水ショーは迫力があり、とっても楽しかったです!
アルメニア人虐殺博物館
アルメニアは悲しい歴史を持つ国でもあります。
第一次世界大戦の最中、オスマントルコ帝国内の150万人ものアルメニア人が虐殺されました。
アルメニア人の民族意識が高まることを警戒したオスマントルコ帝国は、アルメニア人をシリアの砂漠へ国外追放し、その道中で酷い扱いをしながら組織的に多くの虐殺を行ったといいます。
丘の上にあるこの博物館にはショッキングな写真や資料が沢山残っていました。
現トルコ側はこの事件について否定しており、この問題は今も解決していません。
モニュメント内部の追悼の炎には、たくさんの花が向けられていました。
セルゲイ・パラジャーノフ博物館
ジャン=リュック・ゴダールやアンドレイ・タルコフスキー等、多数の映画監督に影響を与えた映画界の鬼才、セルゲイ・パラジャーノフ。
アルメニア人の彼の博物館がエレバン市内にあります。
私が行くと営業日のはずなのに閉まっていて、あれ?と思ったら、管理人のおじいさんが「明日来てくれる?」と言う。
「今日はもう終わり?」と聞くとやっぱりどうぞ、と開けてくれたおじいさん。
セルゲイ・パラジャーノフは映画の他にも多数のオブジェやコラージュ作品を残しており、ここではそれらの作品をメインに展示していました。
色彩センスとバランス感覚が天才的です。
ここはまた行きたいほど大満足でした◎
小さいけれど素敵な国アルメニア
アルメニアは創世記の物語にも関係するすごい国だったんですね!
ハラハラしたこともあった旅でしたが、逆にそれが面白くて刺激的でした。
たまに適当なところも可愛いなぁと、この記事で少しでもアルメニアを愛してもらえたら嬉しいです。
他の国への旅行体験記もぜひご覧下さい♪
最後までお読みいただき、ありがとうございました♪
TOPに戻る